引っ越し

配属先の店長(韓流スター風イケメン)が会社の車で来て、一緒にやってくれた。母親も手伝ってくれた。「洋楽CD」と書いてあって実は中身はデカレンジャーロボやブレイラウザーや写真集、、の箱を運ぶ店長や母を見て、ちょっと申し訳なく思った。
車の中では、店長から下らん話や経営の話や、いろいろ聞いた。店長は鍵の受け渡しをする不動産まで一緒に来てくれた。昼はラーメンをごちそうになった。
荷物の運び込みを終えると、店長は車の中で五分ほど仮眠をして店に戻っていった。夕べは四時まで働いていたらしい。
新居は広くて、すごくいい部屋だった。トイレと風呂は別れていた。台所は電熱器仕様だった。カーテンつけたりして帰って来た。
今日は心から、、家族は俺の門出を祝福してくれているし、店長も会社も、俺を本当に歓迎してくれているのだと思った。
しかし、ガランとした実家の部屋に戻ると、俺はまた寂しい気持ちになった。しかししかし、今の時期、俺だけがびびっているのではないのだ。みんな頑張っているのだ。もう人生は動き出しているのだ。いつまでもぐだぐだ言ってはいられんのだ。ここらでビシッと、気持ち入れ替えんかい、俺!
と思った。久々の肉体労働、疲れた。