イタタタタ・・・

新宿は安全地帯とはいえ、ハロショの袋丸出しで京王線の改札を通り抜けたのは迂闊だった。
今度は、高校時代の野球部の先輩に声をかけられた。

「おす。アイドルショップの帰り?終わってる。」

何という偶然。ホームでちょっと世間話なんかしながら、同じ車両に乗り込んだ。
先輩は再びハロショの袋(今日はマフラーがあったから大きめ♥)を見てこう言った。
「お前は金の使い方を間違ってる。金があったら、俺なら酒を飲んで楽しい時間を過ごす。」
なるほど、『モノより思い出』の論理である。
でも俺は自分が消費した証をカタチとして残したい。
しかも、それによって俺の思い出が乏しくなるとは思わない。
今まで集めた大量の写真やグッズの一つ一つを見返すたびに、入手に至るまでの苦難の道のりやコンサートの思い出等、集めた数だけ思い出に浸ることができるからである。
そう、今こそ『モノ=思い出』を声高に提唱したい。
まー、その後も色々話したんですが、やっぱ社会人は立派だと思ったですよ。8時半に会社に行って、給料日にはご両親にプレゼント買ってあげて、、
・・・
そんな俺の一年後が見えてこない。