夏の虫!

※怖い話、虫の話などが嫌いな、澪みたいな人は読まない方がいいです。

  
  
  
   


 
 
【例文】
今日も桜高軽音部のメンバーは部室でティータイム中です。
「ハイ!」(挙手)
あずにゃん、どうぞ!」
「唯先輩の背後にゴ○ブリがいます!」
「ひゅっ、、!」
「えぇ〜りっちゃんスティック貸してスティック!」
「貸すか!」
「あ、澪先輩の方に行きました!」
「ひぃぃ、やめてくれぇぇ!!」
「大丈夫だよ澪、あんな、たかが昆虫だろ。。。」
「今度は律先輩の上空に!」
「キャー!」
「あはぁ〜やっぱりりっちゃんも怖いんだねぇ」
「あはは、、ゴキはちょっとなぁ」
「澪先輩!しっかり!澪先輩!」
「・・・」
「あちゃー、澪はダウンかー。で、ゴキは?」
「トンちゃんの水槽の陰に逃げたよ!」
「私、山中先生にゴキジェット借りてきます」
「おう、頼んだ!」
ガチャっ
「ごめーん。日直の仕事で遅くなっちゃったぁ」
「あ、ムギ先輩。ちょっと失礼します!」
「梓ちゃん、どうし、、、おや??」
「・・・」
「澪ちゃんの意識が無いみたいだけど、どうかしたの?」
「あ〜ムギちゃん。今ね〜ゴキ○リが出たんだよ〜。」
「ゴ○ブリってなぁに?」
「何だムギ、ゴキ○リ知らないのか?ゴ○ブリってのはなぁ」
「うんうん」(わくわく)
「小さなブラックホールだ」
「おぉ!」
「この世界からすべての光を奪いながら走り去る、一筋の流れ星だ!」
「すごーい。何だかロマンチックね〜」
「りっちゃん何かカッコいいよ!」
「あは〜だろ〜?」
「借りてきましたー!」
   
・・・
   
って感じならね。というか、有事の際にうちのフィギュアたちがこんな感じで喋って盛り上げてくれたら、ゴキ退治もいくらか気が楽、というか、むしろエンジョイできると思うんだけど。
   
そう、ゴキだよね。出たよね。6月に小さいの出てから断続的に。大小6匹ほど。六年間一人暮らししてるけど、ゴキ自体出るのが初めてだったから、本当にショックだった。屈辱的だった。
この一ヶ月半は、もう、ちょっとノイローゼみたいな感じで。ネットとかそういう気分じゃなかったし、集中して机に向かうのも、ゴキが出た部屋での食事や睡眠さえもままならないような状態だった。やたら実家に逃げたりしてた。
      
しかしまあ、やれることは徹底的にやったわ。換気扇にフィルター。排水口に網。エアコンの排水ホースにストッキング。室内用毒餌。ベランダにもお外用毒餌。ハーブの芳香剤。虫コナイスプレー。etc...
   
そして、とどめのバルサン。
   
でも、その一週間後、また出たんだよ是xるcちyヴぉうhbjんkml;!!!!!
   
。。。そうだ、もう引っ越そう。そうしよう。。。とも思ったけど、最後の力を振り絞って、怪しいと思っていたエアコンを解体してみた。
   
全ての答えはそこにあった。
   
エアコンって、壁に穴を開けて、そこにダクトを通して、室内機と室外機をつないでるんだけど、うちの場合ダクトと壁の隙間に何も詰め物がしてなかった。つまり、外界と通じ放題。そこからゴキ入り放題だったというわけ。
   
すぐにパテ買って来てそこを埋めてやった。そしてもう一度バルサン。こうして、我が家のゴキたちの夏が終わった。今のところ終わっている(現在2週間ノーゴキ継続中)。このまま終わって欲しい。
   
ていうかね。よく俺がこうしてゴキブリの恐ろしさを説いてると、、そう、ちょうど例文の律みたいな感じで、クールぶって「あんなものカブトのメスと一緒じゃん」とか言う人いるけど、俺はそんな、単にビジュアルがキモいとか、動きが早くて怖いとか、スイーツ女みたいな観点から恐怖しているのではなくて。
まず、お前らゴキブリというものを知れと言いたい。ゴキブリってウンコより汚いんですよ。その汚さと言ったらもう、サルモネラ菌とか、その他危険な雑菌の宝石箱とも言える、命に関わる汚さだから。そんなクレイジー汚い生き物がチョロQ位の速さで移動したりフワリと舞ったりするわけだから。怖いでしょ?
つうかカブトのメスっていう例えもどうかと思う。例えカブトのメスでも、目を覚ましたとき、あるいは仕事から帰ってきたとき、いきなり天井に張り付いてたら不気味でしょ。「どっから入ってきたんだ!」ってなるでしょ。カブトのメスクラス(かなりデカイよ)の昆虫の侵入を許してしまう自分の家のスキの多さにまず愕然とするでしょ。

まぁ、例文はあんま意味無かったね。ゴキに限らず、今の俺はこの世界の都合の悪い部分が何でもかんでもけいおんの世界と入れ替わったらどんなにいいかと思いながら日々生きてるから、多分そんな気持ちの表れだと思う。
   
こんな調子で、この夏の主な思い出は、今のところゴキブリとけいおんって感じ。
   
そんな俺の夏も終わろうとしている。